たとえば報酬だったり

たとえば成果だったり

 

何かを期待するから

人は行動できるのだが

他人に対しては

期待してもいいことは何もない。

 

他人の気持ちは分からないし

コントロールできない。

ここでいう他人とは自分以外の人全員だ。

 

親子でも親友でもそうだ。

いや逆に

下手に仲が良かったり

血のつながりがあったりすると

「いわなくてもわかってもらえるはずだ」

と思いこんだりする。

その結果、自分の期待がかなわないと

落ち込んだりする。

 

仕事でもそうだろう。

恋愛でもそうだろう。

「上司は分かってくれるはずだ」

「彼女は分かってくれるはずだ」

そんなことを考えるのは勝手だが

かなわないで落ち込んだりするならば

やめたほうがいいだろう。

 

そもそも期待しなければ

落ち込むことはない。

何かしたかったら人に期待せずに

自分から主体的に動けば良いだけだ。

「分かってくれるはずだ」

ではなく自分から働きかけたり

できることはたくさんあるはずだ。

 

人に期待して失敗して

しまった苦い思い出は

たくさんあるのだが

小学校の頃こんなことがあった。

 

当時、

仲良いクラスメイトが3人いた。

あるときクラスの女の子3人から

僕を除いた3人だけが遊園地に誘われた。

 

当然僕も

誘われるものだと思っていたが

落選した。

 

その理由は分からないが

あとで聞いたらどうやら

女の子のうちの一人が

僕の友達の男の子を好きだったから

そのイベントを企画したようだった。

 

でもそんなことがわからなかった僕は

一人だけ外されてひどく傷ついた。

 

また、蛇足だが

さらに傷ついたことがあった。

 

僕は当時から少し太っていたのだが

その女の子のグループでも

ちょっと太っていた子がいた。

そしてお互い太っていたという

理由だけで

「白石くんは○○ちゃんのことが好きだから

誘われなくて落ち込んでいる」

とからかわれたのだ。

 

僕はひどく惨めな気持ちになった。

人に期待するからこういう風になるのだな

と最初に感じた瞬間かもしれない。

 

そんな経験をし、

ずいぶんと歳を重ねた今でも

人に期待してしまうことがある。

そんな時はちょっと息を吸って

「ああ期待しても仕方ないな」

と一度冷静になるようにしている。

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