素人とプロの違いについて考える

素人とプロの違い

を考えたことはあるだろうか?

この違いにはっきりとした定義はないだろうし

業界や職種によっても違うのであろう。

それで稼いでいるか?

収入を得て生活しているか?

という軸でも考えられるだろうし

どれだけ責任を持っているか?

どれだけの時間をそこに費やしたか?

みたいな軸でも考えられる。

医師や薬剤師など専門職であれば

資格を持っているか?(プロ)

そうではなく、

ただ単に薬や医療に詳しい人なのか?(素人)

なのかという軸でも考えられる。

本当に様々な考え方や分類の仕方がある。

一般的に素人はダメ

プロは良い

という考え方をされることが多い。

なぜそのような考え方をされるのか?

少し考えまとめてみたい。

プロは真剣にやってる

プロは時間も情熱も違う

プロはそのためにいろんなものを犠牲にしてきた

だからこそ信用を手に入れられるのだ

そして人によっては信用だけではなく

金銭的成功も社会的名誉も手に入れられる。

逆に素人はどうだろう。

素人はそもそも初心者であることが多い。

素人は真剣にやっていないことが多い。

遊びや趣味でやっていることが多い。

楽しんでいることが多い。

だからこそ信用されないし、

結局は中途半端なのだ。

・・・

これが逆転するのは特殊な世界のみ。

少し下品な話で恐縮だが

例えばアダルトなどエロの世界だけ

ではないだろうか?

「素人」

というジャンルが良い意味でとらえられて

存在する。

つまるところ

プロが良い、素人はダメ

というのは

物事をビジネスとしてとらえた時

かなり高い確率でそうなることが

多い価値観であろう。

例えば病気になって

自分の身体を診てもらうとき

プロのお医者さんと

素人の健康オタクで詳しい人

どちらに相談するだろうか?

お金がない場合などを除けば

普通はプロのお医者さんに相談するだろう。

対価を支払う、という

仕事をお願いする、という

ビジネスとしての観点でとらえれば

確かにほとんどの場合で

プロは良いけど、素人がダメ

という話は成り立つ。

・・・

なんでこのような話をしたのか?

少し説明させてもらう。

僕は趣味でライター活動をしている。

本職は別にある。

それなのになぜライター活動をするかといえば

これは楽しいからやっていることであって

あまり仕事にすることや

収入につなげることは考えていない。

もっというと社会的評価を得たい、

有名になりたい

ということすらあまり考えていない。

もちろん記事を書いたからには多くの人に

読んでもらいたいという欲求はある。

・・・

先日、プロとして本を出版した

経験がある友人に趣味でライター活動している

という話をした。

ブログだけではなくインタビューなども

やらせてもらうことがあるのだが

「趣味でやっている。」

といったら軽く怒られた。

この人が何で怒ったのか??

最初は理解できなかったが

話をしていたら少し理解ができた。

話をまとめると以下のようなことだった。

作家にしろミュージシャンにしろプロは真剣なんだ。

素人が遊びで出てきて

「インタビューさせてください」

は本当に迷惑だ。失礼だ。

僕は正直、

その失礼だ、の意味がわからなかったので

以下のように反論した。

それでもオファーを出せば

有名な作家さんやミュージシャンでも

『質問に答えてもいいよ。』

という方は

タイミングによってはいるでしょう。

例えば本や音楽CDをリリースしたタイミング

またLIVEなどの情報を流したいタイミングだ。

ましてその方たちもプロなんだから

自分がその案件受けるかどうかなんて

自分や事務所が決められるでしょう?

テレビのようなメディアは影響力が多きいけど

自分の流したい告知情報は

そんなに話しできないから

素人みたいな人が

インタビューしたいといったら

逆に興味持ってもらえたり

面白がってもらえることもありますよ。

と。

すると彼にはこのように言われた。

『今の世の中はちょっとしたことで炎上するので

皆めんどくさいから

あなたのような素人からのオファーメールにも

丁寧に返事してるだけだ。

本当は素人からの依頼はめんどくさいし

メリットないから返事もしたくない筈ですよ。』

と。

・・・なるほど。

確かに一理あるな、と。

それはその通りだ。

プロでやってる人はビジネスだから確かにそうだな

と思う部分もあった。

しかしそれでも素人が

オファーしてはいけないという理由にはならない。

オファーしていけない場合は

取材対象の人に対して

敬意を持っていない場合だろう。

嫌がっているのに取材するなんて

もってのほかだろう。

それから話をしていて思ったのが

素人がダメ、プロじゃないと失礼というのは

彼の思いこみ・固定観念に過ぎない気がする。

という点だ。

・・・

なぜならば今の世の中は

プロと素人の境目なんて

ほとんどなくなっていることが多いからだ。

音楽制作や漫画の製作でいえば

PCでも作れるようになった。

技術に関してもコンピューターが

足りないものを補ってくれることが多い。

実は文章を書くという行為もそうで

コピー&ペーストができない時代は

文章を書くことは

かなり大変だったのではないかということは

容易に推測される。

内装工事の世界でも道具の進化でずいぶんと

素人でもよい工事ができるケースも

増えているらしい。

プロに敬意を払わないのは失礼だから

それはこの方が言うこともすごく

理解できる。

例えば先日、

野球選手を引退することになったイチローさん。

会見で

「最近感動したことを教えてください。」

みたいな質問をした記者がいたが

この質問にはイチローさんも

少し怒っていたように感じた。

これは中身がない質問で

プロに対しての敬意がないといえるかもしれない。

・・・

このようにプロの新聞記者でも

くだらない質問をしてしまうのはなぜだろう?

だからといって素人が

いい質問できるという意味ではないのだが。

新聞記者の人は優秀な人が多いはずだし

イチローさんの引退会見で

質問をできる記者というのは

その中でもさらに優秀な人である可能性が高い。

そのように優秀な人なら良い質問のセオリーを

知っているはずなのに

必ずしもそれができるとも限らない。

もしかしたら新聞記者をやっている人は

仕事でやっているから

たくさんの案件を抱えすぎて

イチローさんのことを

調べる時間がなかったのか?

いやそれはないだろう。

イチローさんは超天才アスリートだから

発想や考えも常人には及ばないことが多く

そもそもイチローさんに質問をすること自体が

難しいのかもしれない。

それならば逆に

イチローさんのことを尊敬してやまない

小学生の方がいい質問できるかもしれない。

これは想像にすぎないが

イチローさんも

少年野球教室での質問に

受け答えをしている時の方が

生き生きとしているのかもしれない(笑)

そうなってくると

必ずしもプロだからいい質問ができる、

という話も成り立たなくなってしまう。

それでも確率論でいえば

プロの方がいい質問はできるだろうが。

また

コミケなどのいわゆるオタク界隈では

昔から同人誌・同人音楽という文化がある。

同人、すなわちそれが好きな人の集まりで

自分たちが好きな作品の漫画やCDを作って

発表するという文化だ。

同人誌や同人音楽CDを作る人は

プロの漫画家さんや音楽家さんもいれば

素人すなわち

普段は別の仕事をしている人もいる。

同人誌が好きな人の集まりは

プロと素人どちらが上か下かではない。

むしろ好きでもない人が

商売目的で、マーケティング的発想で

潜り込むことに嫌悪感を示すことが多い。

これらのカルチャーは、

皆好きだからやっているだけなのだ。

ビジネス的要素を持ち込むことは

あまり許された話でないだろう。

・・・

結局のところ何をやるにしても

お客さんもいれば取材対象もいて

人が介在する。

その人達に対して

敬意がないのは本当に迷惑だし嫌われる。

が、逆を言うと趣味なんて

他人に迷惑をかけなければ

嫌がられないければ

何をやってもいいんじゃないか?

とも思う。

特に今は本当に趣味も

多様化している。

40代の男はゴルフをやるべき、

車を持つべき、などといったこともない。

好きなことをやればいいのではないか?

とも思う。

もちろん法律に反しない

などの話は大前提である。

『趣味で拳銃を集めています。』

ということはこれは社会的に許されない。

今回感じたことは

趣味であるから、素人であるから、

という視点は逆に良い方に作用することもある。

またその垣根もなくなりつつあるのではないか?

ということだ。

迷惑をかけない範囲でならば

何をやっても自由だし

趣味で文章を書きたい人や

趣味で写真を取りたい人は

これからもどんどん

増えていくのではないかと予想している。

久々に面白い意見を言われたので

思考メモを残した。

またこのように「素人はプロに対し失礼」

といってくれる友人にはとても感謝したい。

その人はそのような思いで

活動をして来たからこそ

商業出版もできたのだ。

その努力に対しては本当に敬意を持っている。

また一つ学べた。